比較対象としてお持ちいただいた、黒田さん所有の歴代アンタレス(の一部)が並べられる中、最後に取り出されたのが待望の新型アンタレス。 その象徴とも言うべき“ヌルテカ”なボディフィニッシュは健在だが、フォルムは先代の’19アンタレスと比較するとサムレストの部分の左右非対称形状が若干緩やかになっていると同時に、かなり前方までせり出しているように見える。カラーも若干ガンメタ気味か。 <画像キャプション> 新型アンタレス(左巻きモデル) <画像キャプション> 新型アンタレス前面 <画像キャプション> 新型アンタレス後面 見た目に関しては後ほど言及するとして、まずは先代アンタレスと比較して何が進化しているのか、聞こうとした矢先に黒田さんの方から口を開いた。 黒田「’98年モデルの初代から現在に至るまで、数多くのアンタレスが世に送り出されてきましたが、僕はアンタレスって大きく分けると『3つの系譜』に分かれていると思っています」 3つの系譜? それは…というか、アンタレスは’06年からDCブレーキモデルが登場して以来、それが今現在に至るまでメインストリームに取って代わったような気がする。そうやって考えるとオリジナルのSVS(遠心)ブレーキモデル、途中から加わったDCブレーキモデルの…まだ2系譜ですね(汗)。 黒田「う~ん…惜しいというか、チョイ擦っているというか…ま、あくまでも僕の見解なので、ちょっと整理しますね。まずは①初代’98年モデルと’12モデルに採用されている「SVSブレーキ37mmスプール」の系譜。次にご指摘通りの②’06年から登場した「DCブレーキ」の系譜。最後に③’03年に登場した「AR(SVSブレーキ34mmスプール)」の系譜です」 <画像キャプション> 黒田さんが考える歴代アンタレス「3つの系譜」。37mmスプール採用モデル、DCブレーキモデル、そして34mmスプールモデルと、それぞれ別の系譜というとらえ方だ。
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