時事通信 外信部2024年12月29日13時15分配信
29日、韓国南西部全羅南道の務安国際空港で起きた旅客機事故の現場(ロイター時事)
【ソウル時事】韓国国土交通省によると、南西部全羅南道の務安国際空港で29日午前9時3分(日本時間同)ごろ、乗客175人乗員6人が乗った旅客機が着陸に失敗した。消防当局によると、少なくとも75人が死亡した。2人は負傷して救助された。
聯合ニュースによれば、消防当局は「搭乗者の大部分は亡くなったとみられる」と説明した。旅客機は韓国の格安航空会社(LCC)の済州航空が運航したバンコク発便。滑走路を外れ、外壁に衝突して火災が発生した。乗客は韓国人が173人、タイ人2人。乗員も韓国人とみられる。機種はボーイング「737―800」という。
当局によると、航空機が鳥と衝突する「バードストライク」が発生したもようだ。韓国メディアは、旅客機の車輪が作動せず、1度目の着陸はやり直し、2度目の着陸で胴体着陸を試みたと伝えた。旅客機が猛スピードで滑走路を外れ、壁に衝突して激しく炎上する映像も報じられている。
大統領職務を代行する崔相穆・経済副首相兼企画財政相は関係機関に「利用可能なすべての装備と人員を投入して人命救助に全力を尽くす」よう指示した。
最終更新:2024年12月29日13時15分