巨人から海外FA権を行使してメジャー移籍を目指す菅野智之投手(35)が30日、G党に感謝の思いを届けた。背番号18のユニホームでファンフェスタに参加し、「12年間、ファンの方の支えがあって成長できた。(巨人の)ユニホームを着るのはいったん最後にはなりますけど、ジャイアンツファンとして日本一を誰よりも祈っている。心の片隅でいいので、僕のことも応援していただけるとうれしい」と語った。
巨人の選手としてファンの前に立つのは最後。「考え始めたら、いろいろこみ上げてきちゃうので…」と言葉を詰まらせ、「ファンの皆さんの前に出るのも最後になると分かっていたので、しっかり自分ができるファンサービスをできた」と精いっぱいの感謝を示した。
同時間帯にジャイアンツTVで放送された「裏ファンフェスタ」には小林と登場。今季15勝を挙げた相棒とは7年ぶりのバッテリー賞に輝き、「一番うれしい。2人でひとつの賞なので。2人でロッカーで『やったね』と話しました」と感慨深げだった。小林からは「アメリカでも智之らしく自信を持って勝負してほしい」と声をかけられた菅野は、「一番の巨人ファンでジャイアンツがやっぱり大好き。日本一に来年なれることを心から祈ってますし、僕も頑張ろうと思う」。巨人で過ごした12年間を心のど真ん中に置き、ファンと仲間の期待を背負って海を渡る。(水上 智恵)