中国で「ヒトメタニューモ」感染拡大 “春節”で多くの中国人が日本に…症状は発熱・咳・鼻水 専門家「基本的な感染対策を」|FNNプライムオンライン

中国で今、聞き慣れないウイルスの感染症が拡大中。それは、中国で呼吸器感染症の一つ、「ヒトメタニューモウイルス」だ。インドでも感染が確認され、ベトナムでも警戒感が広がっている。今後、日本で拡がる可能性はあるのか。

「主な症状は、発熱、咳、鼻水…」

延べ90億人が移動する、大型連休の「春節」が、間もなく始まる中国。

国営放送が伝えたのが、このニュース。

この記事の画像(9枚)CCTVアナウンサー:

モニタリングデータによると、14歳以下の症例において「ヒトメタニューモウイルス」の陽性率は上昇傾向にあります。

2019年に新型コロナの感染が初めて確認された中国で、いま増えているというのが、「ヒトメタニューモウイルス」の感染者。

CCTVアナウンサー:

ヒトメタニューモウイルスを感染・発症した場合、主な症状は、発熱、咳、鼻水などがあります。

「ヒトメタニューモウイルス」は2001年にオランダで発見された、比較的新しいウイルス。

高齢者や乳幼児、基礎疾患がある人が感染すると、気管支炎や肺炎など、重症化する恐れもある。

ーーヒトメタニューモウイルスを知っている?

北京市民: 聞いたことがあります。予防対策をきちんととればいい、特に心配することはないね。

北京市民:

(感染症対策は)人が密集する場所をなるべく控える。

中国では、呼吸系疾患の陽性率が、「インフルエンザ」の30.2%に続いて「ヒトメタニューモ」が6.2%と多くなっている。

世界一人口が多いインドでも、感染が確認されたほか、マレーシアやインドネシアなどアジア各国でも感染が広がっている。

中国では間もなく、春節にあわせて延べ90億人が移動。多くの中国人が日本観光に来るとみられる。

専門家「基本的な感染対策が重要」

インフルエンザが大流行する日本で、「ヒトメタニューモ」も感染拡大するのか…。

ウイルスを研究する専門医はこう指摘する。

大阪府感染症情報センター・関雅之医師:

(春節で)ヒトメタニューモウイルスも日本に入ってくることは想定される。ただ、大事なことは、こまめな手洗いやマスク着用など基本的な感染対策を心がけることが重要であると考えられます。

「ヒトメタニューモ」の検査を行っている都内のクリニック。最近になって、ある変化が起きているという。

ハピコワクリニック五反田・岸本久美子理事長:

ちらほら、ヒトメタニューモウイルスの感染の子も出てきていて、今ちょっとずつ増えてきている印象です。

「ヒトメタニューモ」に感染した子どもが、増加傾向にあるという。

ハピコワクリニック五反田・岸本久美子理事長:

特にゼーゼーとか、気道の症状が強い場合には検査をおすすめしている。

これまでも、日本で飛沫や接触での感染が確認されているヒトメタニューモウイルス。 新型コロナやインフルエンザとともに、感染予防に注意が必要だ。

(「イット!」1月7日放送より)

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