事件当日は”黄色いサンダル”を履いていたとされる平原容疑者。逮捕前にコンビニで目撃談が──
北九州市のファストフード店で凄惨な事件が起きてから1週間──福岡県警は12月20日午後、男子中学生を刃物で刺したとして、平原政徳容疑者(43)を殺人未遂の疑いで送検した。この事件で腹部を刺されて亡くなった中島咲彩さん(15)についても、県警は殺人容疑で捜査を進めている。
そうしたなか、平原容疑者の事件後の様子が少しずつ明らかになってきている。大手紙社会部記者が語る。
「容疑者は少なくとも逮捕2日前から外出を控えて、自宅にいたようです。捜査を警戒してか、食事も連日出前で済ませていた。
また容疑者宅からは、けがを負った男子中学生の証言と合致する形状の刃物のほか、現場から逃げた男が身につけていたものと特徴が似た、衣類や黄色いサンダルなどが押収されています」
平原容疑者は事件後、近隣のコンビニでも買い物をする姿が目撃されていた──。
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男は”異様な常連客”として認知されていたという(知人提供)
事件後にも訪れていた馴染みのコンビニ
NEWSポストセブン取材班が実際にそのコンビニを訪れたところ、店員は容疑者の印象について「体格がよく、異様な雰囲気だった」と話した。
「常連のお客さんでした。体が大きい方なので、よく覚えています。買っていくのはふつうにご飯とか、あとは焼酎なんかも。よく来ていたのは日中ですかね。
私たちは、どのお客さんに対しても『袋どうされますか』と聞くんですけど、その方はずっと無言なんですよ。『ありがとうございます』とかは言わない方も多いですけど、そういうコミュニケーションが取れない感じなんだなって印象でした。あと、目がいつも血走っていて、それが怖くて……。とにかく異様でした」
さらに事件現場となったファストフード店の近隣住民は、事件後に知人女性がこのコンビニで男の姿を目撃していたと証言する。
「私の友達が、事件後ににコンビニに行ったら、報道されていたような“黄色いサンダル”の男が買い物をしていたので、旦那さんと『もしかして、あいつ(事件の)犯人やないか』という話になったそうなんです。それでニュースを見ていたら、捕まったのがその人とまったく同じ容貌の男で、とても驚いたと聞いています」
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小学生に笑いかける場面も…
前出・近隣住民が続ける。
「その友達が言うには、もちろんその男と話したりするわけではないものの、顔を覚えるくらいにはよくそのコンビニで会っていたようなんです。いつも1人で来ていたそう。
あとその友達には小学生の娘さんがいるんですが、あるときコーヒーマシーンの前でコーヒーが出来上がるのを待っていたら、男がその子に向かって『フフッ』と笑いかけてきたことがあったようなんです。
そういうことがたまにあったんで、友達からすると『子どもが好きな人なんだろうな』って認識だったみたい。だとしたら、なんであんな若い女の子を殺してしまったんでしょう……」
この近隣住民が話すように、男は“子ども好き”だったのだろうか。平原容疑者には妻子がいたという複数の証言もあるがはたして──男の口から動機は語られるのか。
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自宅内からは複数の刃物が見つかり、自宅前には「謎のドラム缶」があった
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平原容疑者のものと思われる車の前に警察の調べが入る
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16日は被害生徒が在籍する中学校が臨時休校になった